出発点は開国

出発点は開国

日本の革靴産業は開国が出発点になりました。江戸幕府は兵士など一部を除き、一般人には洋靴の着用を禁止していました。しかし末期には洋服禁止令がまったく効かなくなっていました。洋風化は主に貿易商人から始まりましたが、輸入品に頼っていました。一般化は徐々に進行し、靴の需要が特に多かったのは横浜でした。当時日本で作られていたのはシナ靴を基本にしたもので、上海や香港からきた職人の手によるものでした。

日本の製靴業が急速に進歩したのは、F・J・レ・マルシャンの功績によります。彼はフランスで手工技術を習得し、文久年間に来日したオランダの靴職人です。彼の手縫い靴は足にやさしい”革の足袋”として評判になりました。
レ・マルシャンはその後、日本の製靴業の先駆者の一人である西村勝三の「伊勢勝」造靴場に迎えられました。

[参考文献:靴産業百年史・日本靴連盟編]
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