東京製の革靴の良さ

東京製の革靴の良さ

「靴の街 浅草」という言葉はよく聞かれますが、「日本の革靴の産地は?」と尋ねると、「神戸」と答える方が多いと思われます。実は、日本の革靴の生産量や産地の規模は浅草が一番大きいのです。
浅草には、革靴に関わる全てのものが整っています。メーカーだけではなく靴の問屋さん、革の販売業者さん、底やヒールといった材料の販売業者さん、産業を支える職人さんや加工業者さん、技術者をはじめとする業界へのニューカマーを送り出す学校、そして靴の品質を調べる検査所や研究機関など、浅草に来れば革靴の情報は全て揃えることができるといっても過言ではありません。

また、浅草と神戸の違いは産業の歴史背景の違いでもあります。浅草の革靴は、明治時代から軍靴、その後注文靴としてスタートし、戦後に飛躍的に発展した産業で、主な製品は日本の市場を代表する高級ブランドを支える産地として存在しています。その後、浅草から東京東部に広がった経緯があり、現在では浅草のある台東区を中心に、足立区、墨田区、荒川区、葛飾区に工房が集中しています。また事業の拡大のため、東京近郊にも革靴メーカーがあります。神戸は、ゴム靴から始まりケミカルシューズの産地として名を馳せてきたもので、若い層を対象にしたカジュアルが中心で、魅力は安価であることが一番大きな違いです。
では、東京の革靴の魅力はなんでしょう?そこで、いくつか挙げてみます。

ファッション性

世界の代表するファッション都市『東京』にある産業だからこそ、ファッションの流れや市場の動きに敏感に対応できます。また、浅草に全ての靴の情報や材料がそろっているインフラも、これの後押しとなっています。

履き心地

靴の履き心地は、まずは木型で決まります。東京の靴は、日本人の足を知る熟練の技術者が、木型を削っています。
また、現在、経済産業省が研究している「足入れのいい靴型プロジェクト」の中心メンバーとして活動するなど、新しい研究にも真摯に取り組んでいます。

作りへのこだわり

東京の靴作りの伝統にのっとり、靴の保形性や履き心地に影響がある革や芯を吟味し、且つ細部のディテールまでにこだわった丁寧な作り(折込、漉き、芯入れ、バフ等)を心がけています。

検査

革靴は、ファッション商品であるとともに実用品としての機能を合わせ持っています。お客様が靴の故障のせいで事故にあわれることを避けるため、組合では、組合員の製品の品質検査を応援しております。
検査は、靴への異物混入を調べるレントゲン検査や革やヒールなどの材料の物質検査、底の剥離強さやヒールの取付強さといった品質強度検査など多岐にわたっています。
その他にも、東京製の革靴の良さを挙げますと、キリがありません。是非、皆様も、日本を代表する東京製の革靴の良さを体感してください。