靴の記念日

靴の記念日

3月15日は「靴の記念日」とされています。この日は、靴業界の先駆者の一人である西村勝三が明治3年に築地入船町に「伊勢勝造靴場」を開設した日です。造靴年代の早さでは他にも該当者はいましたが、一生を靴業界発展のために尽くし、人格的にも、業績面でも他に匹敵する人物がいないことから、西村勝三を靴業界の象徴として認め、彼が工場を開設した日を「靴の記念日」としました。記念日を制定したのは東京靴同業組合で、昭和7年2月11日に決定しました。

東京靴同業組合(明治42年~ 昭和18年解散)は、明治42年6月に大塚岩次郎、高橋誠治、内田直ニ、稲本角蔵、村上勇雄、小松録衛の6名が発起人になり、同年11月9日に正式に認可されました。当時の靴業界は、軍需産業は別として、不況の嵐に押しつぶされそうな状況にあり、靴工を多く抱える工場は目前の利益を追い求めるあまり赤字競争もいとわず、商業道徳も崩れて同業者の共倒れも続く有様でした。

当時あった重要物産同業組合法は、重要物産の生産者及び販売者に対してその福利を増進するため、「小規模の商工業者にいたるまで強制的に組合に加入させ、粗製乱造や不当廉売などの弊害を阻止することを主眼とする」ものでした。東京靴同業組合はこのような混乱を収拾するための統制ある団体として結成されました。

[参考文献:靴産業百年史・日本靴連盟編]
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