Skip to content Skip to footer

サンダー商事株式会社 2022

サンダー商事による、多彩なブランド展開と革靴の普及活動

創業から50年以上の歴史の中で、数々のヒット商品を世に送り出してきたサンダー商事。優れた技術と確かな品質によって高い評価を受けて至った今日、自社ブランドは多様化するライフスタイルに寄り添い、そのクラフトマンシップで革靴業界を盛り上げるべく様々な取り組みを行いながら、次世代へとバトンを繋ぐ。創業から変わらない姿勢と業界の活性化を願う思いを持って、次なるステップに進む。

革新的デザインで全国にサンダーの名を轟かす

1966年に製靴業を開始したのは、サンダー商事の轟 豊藏会長。革靴を自転車に積み込み、路上で販売していたのが原点。手作業で作り上げるため、販売できるのは1日数足のみ。夜な夜な作っては、売り歩く日々を送っていた。そんな努力が実を結び、1971年にサンダー商事の前身となるサンダーシューズ株式会社を設立。この時期に開発したパンタロンシューズが大ヒットを記録し、テレビCMが流れるほど一世を風靡したのであった。これをきっかけにサンダーシューズの名が全国に響き渡り、浅草新仲見世通りや小岩駅前通りに小売店を出店するほどの人気を獲得。そして1977年、現在のサンダー商事株式会社へ社名を変更してからも革新は続く。次にサンダーが輩出したのは、メッシュシューズ。丁寧に編み込まれたレザーのデザインが評判を呼び、大量受注と量産化に成功した。こうして今に続くサンダー商事の基盤が完成した。

多様なシーンに調和する定評ある4つのブランド

サンダー商事は現在、大手シューズブランドやアパレルショップのオリジナルシューズを製造しつつ、4つのオリジナルブランドも展開している。
ひとつは、〈クリスチャンカラノ(CHRISTIAN CARANO)〉。ヨーロッパのニュアンスを取り入れたエレガントなデザインに、撥水加工やクッション材などの機能性をプラス。ビジネスやドレスのシーンに最適であり、カジュアルな装いにも合わせやすいのが特徴だ。
ふたつめは、〈バレンチノグラリオ(VALENTINO GLARIO)〉。高級本革を使いながら手頃な価格を実現したビジネスシューズは、20年以上のロングセラーを記録している。その他、モカシンからローファー、ブーツまで、幅広いラインナップも特徴のひとつ。靴職人の技術とこだわりを凝縮させた一足に、長年愛用しているファンも数多い。
そして、革靴だけではなくスニーカーブランドも展開。〈アラジン(ARAGIN)〉は、その名が示す通り、青年の冒険心と遊び心をテーマのもとに先進的なデザインを落とし込み、日本人の足を知りつくした靴職人の技術と品質へのこだわりが随所に生かされている。上質なレザーと快適な履き心地を実感できるブランドだ。
ラストが、サンダー商事の歴史を語る上で欠かせないブランドが〈テキサスビレッジ(TEXAS VILLAGE)〉。40年以上前、日本人の足に合わせた木型でデザインし、撥水加工やクッション性の高さによって絶大な人気を博している。ウエスタンブーツと言えば刺繍のデザインが象徴的だが、〈テキサスビレッジ〉のそれはやや控えめ。日常的に履くことができるカジュアルなデザインも人気の理由であり、“ウエスタンのサンダー”と言われていた時代があるほど、〈テキサスビレッジ〉はサンダー商事を代表するブランドとなった。ブランド設立した当時から、ほとんどデザインを変えることなく販売し続け、ウエスタンブーツとしては珍しい靴幅6Eサイズの木型でも展開しているのも特徴だ。
これら4つのブランドがあらゆるシーンを網羅し、履く人のライフスタイルに寄り添ってくれる。

大量生産から小ロットに対応する丁寧な靴作り

パンタロンシューズから始まり、メッシュシューズ、そしてウエスタンブーツと、サンダー商事は時代ごとにヒット作を生み出していて、根底にあるのは職人による確かな技術。現在は、すべての工程を社内で完結させるオール・メイド・イン・ジャパンと、海外で生産したパーツを微調整しながら完成に導くハーフ・メイド・イン・ジャパンの体制をとっているが、どちらにせよ職人の技と経験は欠かせない。一足ずつ手仕事で仕上げる作業も、量産する機械の作業も、脈々と受け継がれる職人のノウハウがあってこそと言える。それを最大限に生かしながら、大手ブランドの大量生産から小さなブティックの小ロット生産まで柔軟に対応することによって、顧客からも厚い信頼を寄せられている。

地域から業界全体の発展を願い、新たな挑戦を

サンダー商事は浅草の製靴産業を国内外に発信するべく、様々な取り組みを行っている。地域にある玉姫稲荷神社で、毎年4月に「こんこん靴市」、11月には「靴のめぐみ祭り市」といった靴に感謝する「靴まつり」を開催。付近の靴メーカーが30社以上参加し、10万足以上の靴や関連商品を特別価格で販売して大反響を呼んでいる。「靴のめぐみ祭り市」では、「日本シューズベストドレッサー賞」で革靴が似合う著名人を選出したり、「日本シューズベストドレッサー賞クラフトマン部門」でシューズデザイナーの発掘と育成を目指したりと、業界全体を盛り上げにも。そういった革靴の発展を願う活動を続けながら、今後は次なるステップに向けてチャレンジの日々を送っている。現代社会に応じてインターネットやSNSを駆使し、革靴のさらなる普及や自社ブランドの知名度拡大に努めていくそうだ。それによって時代を彩ってきたサンダー商事のシューズが、さらなる飛躍を遂げることだろう。

「会長や社長が築き上げた実績をもとに、若手の僕たちだからこそできるアプローチをしていきたい」と話す轟 大亮さん。
人気を博したメッシュシューズ。一本一本丁寧に編み込まれたアッパーは高い技術を要する。
日本人の足に合わせながら、幅広く展開している木型。他のメーカーではあまり見かけないサイズも生産している。
効率化を図り、分業して生産。これによって大量生産にも対応でき、ひとつひとつの工程を丁寧に行える。