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株式会社シブヤ製靴 2022

シブヤ製靴のTOSSと名付けたレザースニーカーで、北千住から世界へ

1962年に東京・北千住に創業し、革靴を中心にメイド・イン・ジャパンを一貫し製造しているシブヤ製靴。これには理由があり、製造の管理、製品のクオリティーを保つため、必然的に日本製を維持している。OEMから自社ブランドまで多岐にわたって靴作りを続けてきた中で、マーケティングや本当のカスタマーの声を聞き、それらをデザインや機能に反映した新たなブランドを始動させている。

マーケティングと歴史を組み合わせた企画とデザイン

人気ドメスティックブランドのOEMを手掛けつつ、自社の名を冠した〈SHIBUYA LABO〉など、オリジナルブランドも展開しているシブヤ製靴。〈SHIBUYA LABO〉は、環境に配慮されたレザー(アノネイクロムフリー)などを使用し、履き心地はもちろん、地球にも優しいつくりの革靴だ。そこにあるのは職人による卓越した技術と、環境配慮が交あった考え。確かなクラフトマンシップは細部にまで注ぎ込まれ、世界的な海外コレクションに参加するファッションブランドから依頼が続くのも、信頼の証そのもの。そんなシブヤ製靴が、これまでに培ってきた技術と経験、お客様の声をもとに新たなブランドを生み出した。

シンプルなデザインとハイブリッドなソール

それが2019年秋冬シーズンに立ち上げたオリジナルブランドの『TOSS(トス)』。シブヤ製靴は創業以来革靴を製作してきたが、『TOSS』はスニーカーだ。アッパー(本体)にロゴを打ち出さず、シンプルにまとめることによってミニマルに仕上がり、どんなファッションスタイルにもマッチする汎用性の高いデザインが完成。大人コーデが人気のファッションシーンから、スニーカー通勤が増加するビジネスシーンまで対応するオンオフ問わない佇まいが魅力で、スポーツメーカーのスニーカーとは異なるモダンな見た目が多くの男性の心を捉えている。もちろん、肝心な履き心地も徹底したこだわりを投影。ビブラム社のカップソール(底)を採用。中敷きには高反発と低反発のクッションを二重構造で搭載。革靴を彷彿とさせるミニマルなアッパーは、スニーカーの快適な履き心地を融合させた一足。新たな靴の世界の扉を開いている。

レザーの魅力を最大限に引き出したスニーカー

『TOSS(トス)』がなによりこだわるのは、使用するレザー。定番モデルには白と黒の2色を使用し、採用レザーは常に履きやすく強度や雰囲気を研究して、さらに良いレザーにアッデートしているのが特徴である。そこに革靴メーカーとしてのこだわりを感じることができ、それこそが他のスニーカーブランドと一線を画す品の良さを漂わせる所以なのだ。そして、毎シーズン新モデルをリリースするのではなく、既存のモデルを軸として、季節によって素材を変更して展開。これまでに、独特な質感が魅力のホーウィン社のクロムエクセルレザーや、国内最上級のタンナー、栃木レザーが採用され、百貨店からはコードバン仕様の要望も届いているとのこと。すべてのモデルに共通してホースレザーをインナー(靴の中)に採用し、しっとりとした風合いで足あたりを良くしつつ、経年変化も楽しめるように設計されているのも特徴だ。長く愛用できるようにソールの張り替えにも対応しているところも革靴メーカーらしい。そういった異なる特性を持つレザーの繊細な取り扱いは、長年革靴の製造に携わってきた職人たちの経験と新しい素材の融合があってこそ成し得るものである。

クラシカルなテニスシューズをモチーフにした「チェスター」。スポーティなニュアンスを取り入れつつ、上品に仕上げている。
フォーマルとカジュアルを見事に同居させたモデル「バース」。外羽のスタンダードなプレーントゥタイプの革靴をスニーカーにした。
スリッポンタイプの「ランス」。スリッポンのラフな印象も上質な皮革のおかげで落ち着いた大人のイメージにシフトする。
鮮やかなカラーリングは栃木レザーの皮革を採用。派手すぎない絶妙な色味は品があり、着こなしのアクセントに最適だ。経年変化が 楽しめる一足。
製甲や釣り込みなど、レザーの種類によって微妙に変わる力加減。職人の経験と技術があってこそ、多彩なレザーの魅力を引き出せる。