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テスモード

1982年創業のレディースシューズメーカーで、特に型紙(パターン)の技術や設計力が特徴的である。それゆえに、それぞれの靴をいかに美しく素敵に見せるかを知り尽くしている。同社が生み出す靴は、製造技術もさる事ながら、パターン・デザインが考えぬかれている為、曲線も美しい仕上がりとなっている。また、企業としても若手への技術継承には非常に積極的で、代表の高橋社長を中心にしっかりした技術教育のシステムが構築されている。

近年はBtoB、OEMの依頼を受けつつ、新たにプライベートブランドを開発中。「今までの固定観念を覆す製品にしたい」という意気込みが見て取れる。前途にも述べたが、テスモードの売りの一つが型紙、ラスト設計にある。靴の基本中の基本となるものだが、高橋社長は靴業界の中にあって、学校の講師や、職人の指導に携わる専門家。全日本革靴工業協同組合連合会での革靴技能試験の試験官も歴任し、靴業界をけん引してきた第一任者と言っても過言ではない。

なおも素晴らしいのが、伝統的な技術を持っていながら、新しい技術も進んで取り入れているという柔軟な姿勢だ。CADや自動裁断機など新装備を積極的に取り入れ、技術革新を加速化させている。長年培ってきた技術やパターン開発を最新の機材で活かし、さらなる効率化を目指しているのだ。

パターンを作成するときの道具も特殊で、イタリアやドイツのちょっと変わった形のコンパスなど、海外から使い勝手の良いモノを取り寄せて使用。パターンやラストにかける意気込みを感じさせる。作業現場には、失敗のサンプルが山積みされていて、何度も何度も試行錯誤した痕跡があった。工場には熟練の職人を中心にした製造ラインが完備、特に仕上げには並々ならぬ力を注いでいる。

靴の仕上げと聞くと、靴磨きが真っ先に思い当たると思うが、靴磨きとひとことに言っても、実際は光沢を出すだけでなく、染色や焦がして雰囲気をつける焦がし加工など、様々な工法がある。テスモードの仕上げは、非常にグレードが高く、得意先からの評判も上々だ。

浅草靴メーカーは特に仕上げの質が良いとされており、靴に締まりやカジュアル感などの表情を浮き上がらせる。これは日本の靴業界全体に言えることだが、靴の本場ともいわれる欧州よりも、仕上げに関しては優れていると言えるのではなかろうか。

ちなみに靴磨きと仕上げは似て非なるもので、靴磨き職人はあくまでも仕上げた靴のメンテナンスをする方たちのことである。いうまでもないが、そのテクニックはとても素晴らしく、彼らの手にかかると、長持ちすることはもちろん清潔感も出るので、是非ともお勧めしたい。
テスモードは現在OEM生産を中心としているが、今後はBtoCによって直接ユーザーに商品を販売していくスタイルも拡充していく予定。ECサイトによる販売がメインになるが、同社が今まで培ってきた経験や実績をプライベートブランドでダイレクトにアピールする。

現在のマーケットでは、プライベートブランドの認知を促すことが非常に難しい。しかしながら一度テスモードの商品をみて、足を入れてみれば、あまりの履き心地にリピーターになること請け合いだ。これは型紙、木型を使った製造という伝統的に日本人に合ったモノつくりをしている証拠……。今後の製品開発や販売方法なども新たな仕掛けも期待でき、今後が楽しみな企業の一つである。

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