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HALO 2022

靴から小物まで、高いデザイン性+αで魅せるHALO

2010年に設立した〈ハロマジック(HALO magic)〉。革靴を始め、ベルトやスマホケースなどのレザー小物も幅広く展開しているブランドだ。まず目を惹くのはオリジナリティ溢れるデザイン。他とはひと味違うデザインのラインナップは、着こなしに個性を演出できるものが多数揃う。そのすべては山崎憲さんひとりが手がけ、デザイン以外にも、レザーの魅力を最大限に引き出すこだわりが詰まっている。

自分が使いたいものを作るために修行を開始

山崎さんは、祖父から続く製靴業の3代目。20歳から父のもとで靴作りの修行を始めた。

「もともと、自分で履くためのカジュアルなデザインの靴を作りたいと思って修行を始めましたが、父が作るのはエレガントな婦人靴が中心で、メンズシューズの作り方のすべてを学ぶことができませんでした。でも、(父のもとで)靴作りの基礎は教えてもらったので、いろんな靴の素材や作り方を見て独学しました。メンズのシューズはレディースと違って、手作り感を出さなければいけないのも難しかったですでも、好きな革を使って、好きなデザインで靴を作れて楽しかった」。こうして試行錯誤しながら技術を習得し、2010年にユニセックスで展開するブランド、ハロを設立した。

独自性のあるデザインと良質な素材の選定

ブランド最初の製品は、自身の愛犬にも使えるよう、首輪を製作。重ねて縫い合わせた革やスタッズ、パンチングなど、独創的なデザインを採用し、それがハロの特徴として今も使われている。花をイメージした装飾は華やかさを与え、種から花を咲かせるといった意味をデザインに込めているそうだ。「他とは被らないデザインを心がけています。革を使ってシンプルに作るというより、革で何かを表現しているデザインです。小物も靴も、革が経年変化していく様子が好きなので、そこまで考えた上で素材を選定しています」。そのデザインと革に対するこだわりは、イタリア留学の経験も関係しているようだ。

天然素材である革の個性を生かしたモノ作り

26歳の頃、革靴を学ぶためイタリアに留学。異国の地では、日本で見つけることのできない様々な発見があった。その中のひとつには、こんなエピソードが。「日本人の製品に対する意識の高さですね。僕は父に教えてもらったことをやっていただけなのに、クラスの中では優秀と言ってもらえて、日本人の作業の丁寧さを改めて感じました」。そして、日本とイタリアの両者における、レザー製品に対する価値観の違いも知った。「例えば靴を100足作るなら、日本は均一に仕上げるけれど、イタリアは各々違う仕上がり。イタリアでは個体差があっても良しとされますが、日本では許されません。イタリア人は天然の革の良さを生かして作っているから、個体差があると言っていました。僕もその考えに同感で、革の表面を塗装して、まったく同じものを作っても、おもしろみに欠けると思います。一枚一枚の革の個性を生かしながら靴を作ったほうがおもしろいです。それはハロのモノ作りでも意識していて、取引先にはそういうコンセプトで作っていると最初に伝えています。だから、素材選びに熱意を持っていて、しょっちゅう浅草を駆け回り、イタリアにも探しに行き、自分がいいと思った革しかハロに使っていません。全部同じ革で作れば無難なものが出来上がるけど、イタリアでいろんなデザインを勉強してきたので、革の個性を生かした表現に挑戦をしたいという気持ちがあります」。

靴において最も重要なフィット感を追求

ハロの靴の魅力は、デザインと素材の良さだけではない。木型を削り、フィット感を追求している。「いくらかっこいいデザインで作っても、木型の設定を良くしないと、長く愛用できません。ですので、もっとフィット感をうまく表現していきたいと思っています」。そんな山崎さんは、年に数回、父と2人でフィッティングの講習会を開いているそうだ。実際に足を計測して木型を作り、ミリ単位の違いを実感してもらう内容は、参加する職人から好評を受けている。「現在流通している靴は、ヨーロッパの木型がベース。ヨーロッパ人の足に合うシャープなフォルムの靴はかっこよく見えますが、アジア人の足の骨格は違うので、それでは履き心地が悪いです。だから、木型を設定し直して、かっこよく見せられる木型を作っています」。デザインと素材と木型、そのすべてにこだわり抜いたハロの革靴は、ファッションを快適に楽しませてくれる。見ても履いても山崎さんのこだわりを感じることができ、レザーの魅力をより深く知ることができるブランドだ。

裁断から縫製まで、すべての工程を自ら手がける。そこからも、自分が作りたいものを自ら作るという信念が伝わってくる。
メンズとレディースのシューズ。どれもデザイン性に優れ、足元から個性を演出できるものが揃っている。
こだわりのひとつ、木型の製作。「設計した通りのフィット感を味わってもらえると、作り甲斐があります」。
愛車のスウェーデンのサーブ900で、イベント出展や納品に向かう。ちなみにサーブは、30年前に父親が乗っていたそうだ。