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Tokyo foot tailor 2022

3社+αの技術と経験値が生み出トーキョーフットテーラーの世界

浅草を筆頭に数多くの企業が軒を連ね、国内屈指の製靴産業の地として知られる東東京。長い歴史の中で培われた高い技術や経験値で、数多くのシューズブランドやファッションブランドの生産を支えてきた。その確かな職人技を国内外に向けて、より強く発信するべく3つの企業が結束。技術とセンスを集約し“MADE IN ASAKUSA”を掲げる、新たなブランドの世界をご覧ください。

確かな腕を持つ3社による新たな挑戦

2021年にスタートしたブランド〈トーキョーフットテーラー(Tokyo foot tailor)〉。浅草をはじめとした東京発の革靴の価値を底上げすることを目的に、サンダー商事・ヴァーブクリエーション・サラヰ製靴の3社がタッグを組んで取り組んでいるプロジェクトだ。
1966年創業のサンダー商事は、1971年に前身となるサンダーシューズ株式会社を設立。パンタロンシューズやメッシュシューズで一世を風靡し、現在は4つのオリジナルブランドを展開。あらゆるシチュエーションにマッチするメンズシューズを提案している。
ヴァーブクリエーションは、代々の家業として後継ぎする靴メーカーが多い中、職人として修行を積んだ中川宏明社長が2003年に創業。パーツを選べるセミオーダー式のオリジナルブランド〈ユードット(U-DOT)〉を展開し、シューズのセレクトショップ〈トースタイルワークス(toe style works)〉も運営する。セメント製法からグッドイヤーウェルと製法まで幅広い靴作りを行い、靴のデザインのファッション性の高さでも有名だ。
サラヰ製靴は、1956年創業のメンズシューズメーカー。新素材の活用や足の形に合いやすいラスト(木型)の開発で足への負担を軽減するなどをして、ビジネスマンのためのコンフォートシューズを作り上げる。OEMが中心で、100足以下の小ロットにも対応する。
3社とも、大手シューズメーカーやファッションブランドなどのOEMを担い、メイド・イン・ジャパンのシューズを作り続けてきた折り紙つきの技術を誇る。その確かな職人技を持ち寄り、“つつみ、軽く、しなる”をスローガンに掲げた〈トーキョーフットテーラー〉が誕生した。

サイズとラストでこだわり抜いた履き心地を

〈トーキョーフットテーラー〉の最大の特徴は、個々の足に合うサイズを選べるオーダーフィッティングサービスにある。2種類のラストを開発し徹底的にフィット感にこだわり、浅草メーカーとモデリスタたちが日本の靴型の傾向と足型採寸データから得た情報をもとにラストを製作。サイズ(足長)は23.5~28.5㎝までの11サイズ、ウィズ(足囲)はCから4Eまでの6種類、計66サイズから自分の足に合うサイズで仕立ててくれるのだ。靴を履いた際、踵が抜けにくくするために、一般的な既製靴より踵をワンサイズほど小さく設定し、ヒールカーブを強くすることでホールド感を向上。さらなるフィット感を高めるため、第一甲(土踏まず部分の甲)から第二甲(足囲の甲)への立ち上がりを一般的な既製靴よりタイトにした。甲と踵で挟み込むイメージでラストを設計しているため、しっかりと足にフィットした履き心地を体感できる。
そして、サイズやラストだけではなく、製法でもフィット感を追求している。底付けはセメンテッド製法を採用しているが、一般的なセメンテッド製法と異なり、靴の中底前方部分にアッパーと同じ革を使用して、ソールは革底を採用。つまり、前方部は革のみで足を包み込むため履きこむほど足に馴染み、これまでにないフィット感を感じられるのだ。

デザインとレザーも選べ唯一無二の一生モノに

2種類のラストは、A-06(ローファーラスト)とA-07(スタンダードラスト)で分類。A-06は、スリッポンのために設計されたラストで、より強いヒールカーブが特徴の洗練されたややボリュームのあるラウンドトゥ。A-07は、内側のラインが直線的でウエストを絞った、丸すぎず尖りすぎていない絶妙なバランスのラウンドトゥに仕上げている。
そして、A-06はプレーントゥのローファーやタッセルローファー、コインローファーなどを5種類、A-07はストレートチップとオックスフォードシューズ、ダブルモンクの3種類のデザインで展開。元メンズセレクトショップのチーフバイヤーに携わっていたディレクターを中心に、現在の市場で求められ、各メーカーの特徴を最大限に生かせる意匠を揃えて、あらゆるシーンに対応するデザインだ。
すべてのモデルにおいてレザーを選ぶことも可能で、イギリスのチャールズ・F・ステッド社とフランスのアノネイ社、そして日本のタンナー、3社による5種類のレザーが用意され、カラーバリエーションは計45 色にも及ぶとのこと。
サイズからデザイン、レザーまで、幅広い選択によって自分だけの一足をあつらえてくれる〈トーキョーフットテーラー〉。その履き心地は、コンセプトに掲げる“つつみ、軽く、しなる”のとおり、足が包み込まれる感覚と、本当の靴の軽さ、足に沿ってしなり馴染むことを実感できる。今後はラストやデザインの幅を広げていく予定で、新たに誕生したブランドの展開に期待が高まるばかりだ。

ぼってりとしたフォルムが特徴のプレーントゥローファー。履き込んで足に馴染ませ、エイジングの表情を楽しみたい。
定番のデザインがどんなスタイルにも合わせやすいダービー。オンオフ問わずに履けるので一足は持っておきたい。
タッセル部分はボディと異なるレザーでオーダーできるので、オリジナリティある一足に仕上げられる。
ダブルモンクは、A-06とA-07のラストで展開。バックルのカラーはゴールドとシルバーから選べる。
スタンダードなストレートチップ。正統を貫くキャップトゥと確かなフィッティングは100年以上続く浅草の靴の歴史を物語る。